皆さん、iDeCoは知っていますか?
この記事を読んで分かること
・iDeCoの概要
・iDeCoで有用性
目次
iDeCo(個人型確定拠出年金)とは?
2001年より厚生労働省から打ち出された非課税制度で、金融商品(投資信託)、保険商品等に投資をして、得られた運用利益と積立額が非課税になる制度です。
この制度は、つみたてNISAと同様に長期投資に興味がある投資未経験者、将来の年金に不安がある方をはじめ、幅広い年代の方が参入しやすいように導入されています。
って方には下記に例を記載します。
まず、運用利益には20.315%(内訳:所得税15.315%、住民税5%)の税率がかかります。
例
1株10,000円の株を10株保有しており、株価が上がり1株20,000円で売却したとすると・・
(10,000円✖️10株)ー(20,000円✖️10株)=100,000円
となり、10万円の利益が発生します。
本来であれば、ここで20.315%の税率がかかり、
100,000円✖️20.315%=20,315円
税金として徴収されますが、つみたてNISAを利用すると、、、
支払う税金が0円に! お得過ぎますね。。
さらにはiDeCoは積立額(掛金)の全額が所得控除の対象となります。
例:課税所得に対して20%(内訳:所得税10%、住民税10%)の税率がかかるとすると。。
例
iDecoに加入しない場合
3,000,000円(年間所得)
3,000,000円✖️20%=600,000円←支払う税金
iDecoに加入している場合
2,760,000円(年間所得から掛け金を控除)(月20,000円積立て、年間240,000円)
2,760,000円✖️20%=552,000円←支払う金額
つまり
600,000円ー552,000円=48,000円
年間で48,000円支払う税金が浮くことになります。
10年続くと480,000円の節税になります。
iDeCoとつみたてNISAの違い
iDeCoとつみたてNISAの比較表を下記に作りました。
制度 | iDeCo | つみたてNISA |
利用可能期間 | 60歳まで | 20年間 |
非課税上限額 | 職種によって異なる | 年間40万円 |
非課税対象 | 運用益、積立額 | 運用益 |
対象商品 | 投資信託、保険商品等 | 国基準を満たした投資信託 |
引き出しタイミング | 60歳までできない | いつでもOK |
運用方法 | 積立 | 積立 |
iDeCoとつみたてNISAの比較表の利用可能期間ですが、つみたてNISAの20年間と比較してiDeCoは60歳までと長期に設定されています。
非課税対象はiDeCoの場合は運用益に加えて、積立額がプラスされるのでトータルの節税額は大きくなります。
iDeCoの2つのメリット
iDeCoを始めると、下記2つのメリットがあるので、順に見ていきましょう。
iDeCo2つのメリット
- 掛け金全額が控除になる
- 運用益が全額非課税になる
掛け金全額が控除になる
iDeCoに拠出する掛金は「所得控除」の対象なので、その年の所得税や翌年の住民税が安くなります。
通常は稼いだお金に所得税がかかり、それに基づいて住民税も徴収されるため、iDeCoを利用することにより、大きな節税効果を得る事ができます。
例えば毎月1万円を拠出する場合、所得税率が20%なら年間で2万4千円分もの所得税控除になります。
運用益が全額非課税になる
通常は投資で利益が出ると約20%の税金がかかりますが、iDeCoによって得た運用益は税金がかかりません。
この部分はつみたてNISAと同様です。
iDeCoの2つのデメリット
上記でiDeCoについて、解説してきましたが、つみたてNISAより節税効果が大きく一見メリットしか無さそうですが、実は気をつけたいポイントがいくつかあります。
iDeCo2つのデメリット
- 原則60歳まで引き出すことができない
- 受け取る時に課税されることがある
原則60歳まで引き出すことができない
これは、人によってはかなり大きいデメリットになります。
基本的に長期投資なので、60歳までお金を引き出す必要はないのですが、今後大きな支出が予想される場合は、積立額を抑えて急な出費に対応できるようにする必要があります。
受け取る時に課税されることがある
節税額が大きいiDeCoですが、60歳以降にお金を受け取る際に、課税対象となってしまうケースがあるので、注意が必要です。
退職所得控除や公的年金等控除が適用されますが、退職金や積立額によっては、そこまで恩恵を受けられない可能性があります。
今払うべき税金を結局60歳以降に払うという感じに、、
他にも購入する商品によっては、ぼったくり商品を掴まされて、節税はおろか損をしてしますケースもあります。
これについては、以前書いた記事で優良商品を紹介していますので、是非読んでみて下さい。
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iDeCoを始める前にライフプランを確認しよう
ここまでで、iDeCoについて書きましたが、個人的にはつみたてNISAより使い勝手が良くないように思います。
60歳まで引き出せなかったり、いざ受け取る際にも課税され金額の計算式も難しいので、自分のライフプランをよく考えてから、加入した方がいいです。
ただ、国が打ち出している制度なので、ぼったくり投資信託商品を選ばなければ、損をすることは無いと言っていいでしょう。
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