

投資や資産形成を始めるにあたって、まず必要となるのが「どの証券口座を開設するか」という選択です。特にネット証券が主流となった今、手数料、取扱商品、使いやすさ、ポイント還元など各社サービスに差があります。
今回は、特に人気の3社:楽天証券、SBI証券、マネックス証券を「初心者が口座開設前に知っておきたいポイント」に絞って比較します。
目次
証券口座を選ぶときに見るべき5つのポイント


手数料(国内株・米国株・投資信託)
取扱商品・銘柄数
使いやすさ・アプリの見やすさ
ポイント還元・クレカ積立
初心者サポート・学習環境

楽天証券の特徴
楽天証券はこんな会社
楽天グループのネット証券。初心者〜中級者まで幅広く人気で、日常生活で貯まる楽天ポイントと投資を組み合わせやすいのが最大の魅力です。
手数料の安さ・ポイント還元
メモ
- 国内株式の売買手数料は「ゼロコース」など低コストなプランがあり、少額投資でも手数料負担をかなり抑えられます。
- 投資信託の買付手数料はノーロード(無料)の商品が多数。
- 楽天カードでの「クレカ積立」に対応していて、投資しながら楽天ポイントも貯まる=実質のリターンが底上げされるイメージ。
取扱商品・アプリの使いやすさ
メモ
- 国内株・投資信託・米国株など主要な商品は一通りそろっている。
- 画面が比較的わかりやすく、投資初心者向けの解説コンテンツも豊富。
こんな人に向いている
メモ
- 「最初は国内株や投資信託から少額で始めたい」人
- 「楽天ポイントを無駄なく活用したい」人
- 「シンプルな画面で迷いたくない」人

SBI証券の特徴
SBI証券はこんな会社
ネット証券の中でも口座数がトップクラスで、商品ラインナップが圧倒的に幅広いのがSBI証券。国内株だけでなく、米国株・海外ETF・債券など、とにかく選択肢が多いのが強みです。
手数料・積立サービス
メモ
- 国内株式の取引手数料は業界最低水準クラスといわれることが多く、コスト意識が高い人にも人気。
- クレジットカード積立や、グループ銀行(住信SBIネット銀行など)との連携で、入出金や為替コストが安く済む仕組みが整っている。
投資できる商品の幅
メモ
- 米国株・海外ETF・外国債券など、将来ステップアップしたくなったときに困らないラインナップ。
- 「いずれは米国株も買いたい」「高配当ETFも買いたい」という人は最初からSBI証券をメインにしても良いレベル。
こんな人に向いている
メモ
- 「いずれは海外ETFや米国株も触りたい」人
- 「とにかく選択肢を広く持っておきたい」人
- 「長期でガチ運用していきたい」人

マネックス証券の特徴
マネックス証券はこんな会社
マネックス証券は、米国株やIPO(新規公開株)への強さが目立つネット証券です。分析ツールや情報量も充実していて、投資を「ちゃんと勉強しながらやりたい」タイプの人から支持されています。
手数料・IPO
メモ
- 投資信託やNISA向けの手数料は低コスト帯の商品が多い。
- IPO抽選が「完全抽選方式」に近い形で行われるので、ベテラントレーダーだけ優遇、というより初心者にもチャンスがあるのが大きな魅力。
米国株・分析ツール
メモ
- 米国株の銘柄数が豊富で、情報・スクリーニング・分析ツールも細かい。
- 「ちゃんと企業分析して投資したい」「1株からコツコツ買いたい」という人に合いやすい。
こんな人に向いている
メモ
- 「IPOに申し込みたい」人
- 「米国株を本格的にやってみたい」人
- 「企業分析ツールを使って勉強しながら投資したい」人

楽天証券 vs SBI証券 vs マネックス証券の比較表
| 項目 | 楽天証券 | SBI証券 | マネックス証券 |
|---|---|---|---|
| 国内株の手数料(少額) | 低コストプランあり。初心者向き。 | 業界最安級クラスの手数料体系が選べる。 | 条件次第で割高になる場合もある。 |
| 米国株・海外ETF | 主要どころは買えるが、銘柄の幅はSBI/マネックスに一歩ゆずる。 | 非常に豊富。米国株を本格的にやりたい人と相性◎。 | こちらも豊富。特に米国株投資の情報面が強い。 |
| ポイント還元・クレカ積立 | 楽天カード×投信積立で楽天ポイントが貯まる。 | クレカ積立や銀行連携でポイント・コスト面の優遇あり。 | 独自ポイントやキャンペーンあり。特に米国株デビュー応援など。 |
| IPOチャンス | 申込可だが競争率は高め。 | 申込可。主幹事・副幹事に入るケースも多い。 | 初心者でも比較的当選チャンスがある「平等抽選」方式が魅力。 |
| アプリ/画面のわかりやすさ | 初心者でも迷いにくいUI。 | 高機能で慣れると最強。ただし最初は情報量が多い。 | 分析系が充実。学びながら投資したい層と相性◎。 |
| おすすめな人 | 「まずは少額・国内株・投資信託から始めたい」人 | 「長期的に米国株やETFもやりたい」人 | 「IPOや米国株にチャレンジしたい」人 |

各社のキャンペーン傾向(口座開設特典・ポイント・キャッシュバック)
楽天証券
メモ
- 口座開設+条件達成で楽天ポイントがもらえる企画が多い。
- 楽天カード×投資信託のクレカ積立でポイント還元。普段の楽天経済圏とつなげやすいのが魅力。
SBI証券
メモ
- 新規口座開設でポイント・現金相当の特典がつくことがある。
- 住信SBIネット銀行などグループ連携で、為替コストや米国株投資のコストを抑える制度も多い。
- 他社から資産を移すとポイント付与キャンペーンが行われることもある。
マネックス証券
メモ
- 米国株デビュー応援の手数料優遇など、海外株スタートを後押しする内容が多め。
- IPO抽選は「完全平等抽選」に近いスタイルで、初心者でも当選チャンスがあるのが特徴。IPO狙いの人には魅力的。

正直、どこか1社にこだわるより「いま一番おいしいキャンペーンをやっている会社を新規で開設する」ほうがトータルの得になることも多いです。FIREや資産形成勢は、楽天証券+SBI証券の2口座持ちが普通、その上でIPO目的にマネックス証券も持つ、という分散スタイルがかなり一般的です。
まとめ:どの証券口座から始めるべき?
おすすめ証券口座
- 楽天証券:国内株・投資信託・つみたてNISAを、できるだけ手間なく・ポイントもらいながら始めたい人におすすめ。
- SBI証券:将来は米国株やETFなど海外資産にも本格的に投資したい人におすすめ。
- マネックス証券:IPO抽選や米国株の個別銘柄をしっかり分析して買いたい人におすすめ。
今回は、初心者~FIREを目指す方に向けて、「楽天証券・SBI証券・マネックス証券」の3社を比較し、どの口座を選ぶべきか、またどう使い分けるべきかを整理しました。
口座選びに正解はありませんが、「自分が何を重視するか(コスト重視・商品数重視・ポイント重視・IPO狙いなど)」を明確にすることで、失敗リスクを大きく減らせます。
まずは1つ口座を開設し、小さな金額からでも“投資を始める”ことが、資産形成の第一歩です。
ブログ「ケインのFIRE実践ラボ」では、この他にも「新NISA完全ガイド」「投信・つみたて投資の始め方」「資産形成のロードマップ」など発信していますので、口座開設後の次のステップとしてもぜひご覧ください。
皆さんの資産形成・FIRE実現を心から応援しています!





